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佐藤幸子さん紹介(河北新報のニュースから)

2012年01月07日土曜日付の河北新報から

被ばくした中山間地 ニッポン開墾(6)店開き心身ケア支援

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野菜カフェで、西日本から取り寄せた野菜を販売する佐藤さん(奥)。福島の子どもに安全を届ける=昨年12月15日、福島市新町

◎佐藤幸子さん=福島県川俣町「子どもの命守りたい」

 奈良のカボチャに京都のニンジン、広島のホウレンソウもある。約50平方メートルの店内に並ぶのは福島第1原発から遠く離れた産地の新鮮な野菜だ。
 福島県川俣町の農業佐藤幸子さん(53)は昨年11月中旬、「野菜カフェはもる」を福島市中心部に開いた。農薬や化学肥料に頼らない西日本産の野菜を専門に扱う。
 有機農業を30年間続け、自給生活を実践してきた。燃料をたくさん使って運ぶ遠隔地の野菜を売る店は最も遠い存在だった。「思いは複雑。でも今、福島でできる最善の選択肢だと思っている」
 原発事故で放射線量が高くなった地域の子どもはできれば避難してほしいと願う。一方で、経済的理由で残らざるを得ない家族の事情も分かる。
 「福島にとどまる人には安全な野菜を食べてもらい、内部被ばくを減らしたい」。店を開いたのは福島の子どもを守りたい一心からだった。

 5人の子どもを育てた。事故後はいち早く、お母さんお父さんの仲間と自主的に地元の学校の放射線量を調査。比較的高い数値が示され、県教委に新学期開始の延期を求めた。
 要求は通らなかったが、諦めない。5月には県内の親らと「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」を結成した。
 直後の東京の交渉では、学校の放射線量基準を年20ミリシーベルトから下げない文部科学省の役人に、福島市の小学校の土を突き付けた。「そんなに安全なら東京に持ってきてもいいのか」と詰め寄り、基準引き下げにつなげた。
 9月にはニューヨークの国連本部前でデモ集会を開いた。原子力安全首脳会合に出席する野田佳彦首相に拡声器で叫んだ。「福島の子どもを守らないで、原発の安全を言うのはひきょうだ」
 煮え切らない官僚や政治家を怒鳴る。その姿がインターネットで伝えられ、小さい子を持つ親を勇気づけた。おっかないけれど、頼りになる福島のお母ちゃん代表だ。

 上の子3人は独立し、原発事故前は夫和夫さん(61)、18歳の息子、14歳の娘と4人で暮らしていた。鶏250羽、水田1ヘクタール、畑3ヘクタール、山林20ヘクタールを所有していた。都会の就農希望者を受け入れる自然農の研修施設の運営も15年間続けた。修了者は60人に上り、うち15人が福島県に移住した。
 原発事故で農業は全て中断。和夫さんは中国地方で農場探しを続ける。15人の移住者のほとんども県外に去った。
 佐藤さんは福島で活動を続ける。「原発の問題を発信するには福島にとどまってこそ訴える力がある。放射線の不安はあるが、こういうときのために安全な食べ物を取り、体を作ってきた。病気にならない自信はある」
 ただ、わが子は別だ。放射線の影響を受けない所で生活させようと、米沢市の雇用促進住宅を借りた。子ども2人と寝起きし、自分だけ毎朝、栗子峠を越えて福島市に通い、深夜に戻る。
 野菜カフェは放射線に関する相談所の顔も持つ。放射線を心配しながら福島に住み続ける人が相談に来る。話を聞くのは精神科医や気功師ら。佐藤さんの活動に共鳴してボランティアとして協力している。日替わりで店を手伝い、来店者と悩みを分かち合う。
 「これまで多くの恩を受けた。それを今、困っている人に返したい」。助けたり、助けられたり。人の役割が重なり合って命を未来につなぐ。そんな店を目指している。

<6年前の連載/地域通貨、普及に尽力>
 離農者が絶えない中山間地。佐藤さんは地元の雑貨店に生まれ、農家に嫁いだ。自然農の研修施設を営んだのは「次代に農家の知恵と技を伝えていくのも大きな仕事」との思いから。「結い」のような相互扶助の精神を地域に復活させようと、地域通貨の普及にも取り組む。柔軟な発想と行動力が山里に活力をもたらしている。(2006年3月6、7日付)

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佐藤さんからメッセージが届きました

佐藤幸子さんが、4・21集会にメッセージをくださいました。


メッセージを紹介します。

4月21日富山県集会メッセージ

子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク
代表 佐藤幸子

 福島第一原発事故から、1年が経ち今なお先の見えない状況に置かれています。20ミリ基準は未だ撤回されずに、避難の権利も認められません。補償のないままでは、仕事を辞めることもできずに留まっている人々もたくさんいます。中高生になると、自分の意志で避難をしないと決める子どももたくさんいます。福島に留まるからには、子どもの保養が必要とわかっていても、費用補償もありません。
 今まで仲の良かった仲間が、考え方の違いを認めあうことができず、日々の生活そのものがギクシャクしています。東電や政府に向けなければならないはずの怒りを、一番身近な人に向けてしまいます。本当に悲しいことです。
 そのような中、活動している市民からも、子どものためにやらなければならないことが山積みになっていても、遅々として進まない今の状況に疲労感を訴える人も出ています。
 県外からの支援の輪は、確実に広まってきていると感じますが、地元の活動を支えるメンバーが全く足りないのです。みなさん、仕事を持ちながらの活動には限界があります。専従で動ける人はほとんどいません。しかし、「福島にボランテァに来てください」とは言えないのです。被曝してしまうからです。本当に難しい活動になっています。
 これが、原発震災の実態です。目に見えない放射能の恐怖に怯えながらも、何一つ風景が変わっていない状況の中で暮らしていかなければならないのが、他の天災の被害と違うところです。気持ちの切り替えができません。結局事故はなかったことにして、生活したいのです。原発事故の悲惨さは、地元に住んでいなければ中々実感できないかもしれません。
 このような、苦しさはもう二度と起こしてはいけないことです。その為にできる事は、たくさんあります。自分のできることから始めてください。これからの社会を作っていく若い人ほど、この問題にしっかり向き合い自分のこととしてとらえ、行動してほしいと思います。それが、福島県民の希望に繋がります。

4・21佐藤幸子講演会に集まろう!

4月21日、NAZEN北陸と富山大学学生自治会の主催で福島のお母さんである佐藤幸子さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク代表世話人をお呼びして講演会をおこないます。特に、今回は富山大学の学生さんに参加して欲しいと思います。是非、ご参加を!

【佐藤幸子さん紹介】
 子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク世話人代表、NAZEN(すべての原発いますぐなくそう!全国会議)の呼びかけ人として活躍。去年9月の野田首相の国連での原発稼働演説に対して、NYまで追いかけ抗議したことで有名。また、経産省前の座り込みを呼びかけた福島女達100人の1人。今も福島に残り、命、子供たちを守るために活動している。

s-12年新歓ビラ
s-12年新歓ビラ裏

【要項】

学生が原発止めて社会を変えよう!
4・21新入生歓迎講演会

①特別講演 佐藤幸子さん(子どもたちを守る福島ネットワーク代表世話人、NAZEN呼びかけ人)
②基調提起 坂野陽平さん(全学連書記長)
③富大生、労働者、富山の反原発団体から

時間 13時~
場所 富山県民会館706号室
会場カンパ 500円

◎ビラの裏面の内容を掲載します

◆学生・青年の行動で原発は止められる!
 新入生のみなさん、こんにちは!いま全国各地ですべての原発を廃炉にするために、学生・青年が先頭にたって行動しています。原発事故からちょうど一年の3月11日には、ついに福島郡山市で1万6千人の「原発いらない!」の大集会&デモ行進が行われました。原発は残り一基です。私たちの行動で原発は止められます!共に行動を起こしましょう。

◆原子力ムラの大学を変えよう!
 3・11大震災と原発事故は、私たちが通う富山大学までもが「原子力ムラ」の一角として原発を推進してきた事実が明らかにしました。福島第一原発事故の収束すらしていないなかで、政府や電力会社がごり押しするように、富山大学も原発再稼働に加担しています。大学までもが原発の再稼働を狙っている背景には、国立大学の法人化があげられます。法人化により「原発マネー」が富山大学に入り、大学の最高決定機関に北陸電力の久和社長が入っています。今年から5年間で、1億1800万が富山大学に寄付されます。法人化によって大学が大手企業と癒着し、また買収され、原発を推進してきたのです。
 企業の言いなりになっている大学に学問の良心や学生の自由はありません。私たちはこのような大学を決して許してはなりません!人の命より金儲けの原発、学問の自由より金儲けの大学は私たちで変えましょう!

◆佐藤幸子さんの講演会に参加を!
 今月21には、福島県で闘う母親を代表して、佐藤幸子さんが講演に来ます!原発事故がおきた福島県では今何が起こっているのか、ひとりの母親として佐藤さんはどんな闘いをしているのか、福島の現状を知る絶好のチャンスです。マスコミでは決して報道できない生の声を聞くことができます。その声とは「福島の怒り」です!原発事故によってもっとも苦しんでいる人々は言うまでもなく福島県の人々です。私たち学生に求められていることは「福島の怒りと連帯する」ことです。
 みなさん!21日は、福島と共に手を組んで闘うスタートの日としましょう!
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